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屁で泳ぐ

 借りてきて『河童のクゥと夏休み』を観たのでした。

 
 ちょっとまだうちの子には早い映画。

 冒頭の惨殺シーンは、その後も映画全体を通して私を苛みました。

 人間の隠しようもない恥ずかしさを自覚させる、なかなかに厳しいアニメとなっております。

 
 だいたい飼い犬をボコボコに殴るなど屑の所業。

 地獄に堕ちて「犬の(自主規制が入りました)られつづける。とこしえに」の刑に処されるべきです。

 
 まあしかし、犬をボコってしまう少年の罪は私たちも同時に背負うべき罪なのでした。

 犬からみれば同類だし。

 
 人物が表情に乏しく全体的にのっぺりしている、というか人間側のキャラデザインをあえて簡素にしているのは、人間以外の(犬や河童の)視点で映画を語るためでありましょう。たぶん。

 制作者サイドにとって事実は違うかもしれませんが、私は勝手にそう解釈することにします。

 
 で、まあ、あらすじはと言えば「河童が現代日本の標準的小市民的核家族家庭に現れたらだいたい起こりそうなこと」が起こります。

 ああ、やっぱこうなるのね、という残念な展開。というか残念な人間たち。

 そういうことを、説教くさい上から目線でなく、ただリアリティを追っていったらこうなりました的な描き方で見せてくれるので、それはつまり割とありのままの日本人の姿で、日本人の私は本当に肩身の狭い思いをしましたよ。ああ、いやな汗かいた。

 他山の石としよう。群衆に混じっても、なるべく自分の軸を見失わないようにしよう。

 そう思いました。

 
 また、話を無理やり環境保全に持っていかないところにも好感。

 人間と、河童の、もはや取り返しのつかない断絶と、その先のつながりまで。これはそこまでの話。

 そういう割り切り方が気持ちよかったです。

 
 あと。

 やっぱり河童は屁で泳ぐのですね……。
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最近の読書ふたつ

ひとつめ

 ちょっと前ですが、奥泉光『シューマンの指』を読みました。

 「なんだかいつもの奥泉節じゃないなあ」と読み進み、「ということは地声を全く変えての語りなんだね。にしても徹底してるなあ」などと考えていれば意外なラストにもそう驚いたりはしないのでした。まあ、これくらいの仕掛けはあるのだろう、という想定内。
 
 クラシック音楽の輪郭を小説内言語どこまで克明かつ魅力的に描けるのか、またそれをいかにして叙述ミステリという構造物にはめこむのか、そういうチャレンジを楽しむ小説です。

 おかげでシューマン色々聞いてみたくなりました。結局そこにつきるのかも。

 
 でもやはり、『鳥類学者のファンタジア』『モーダルな事象』のほうが私は好みです。

 
 
ふたつめ

 それから、マイケル・サンデル『完全な人間を目指さなくてもよい理由』を読みました。

 生命倫理という領域にはずっと興味があって、それは「プロライフ論争、いったいどのへんに落ち着くのー?」程度の野次馬的興味でしかなく、みずから論陣を張ったりとかはできない役不足力不足の毎度残念な私ですが、本を読んで「ああそうか」くらいは考えたりしたいのです。

 
 で、まあ内容はタイトルの通り、行き過ぎた(治療を目的としない)遺伝子改変や遺伝子増強への不同意ではあるのですが、「そういうのを要求する社会ってそもそもどうなの」といったところにまで踏み込んでいて、なにやらハッとさせられました。

 産まれてくる子供にはこういう特長があれば有利だろう考える親は、個人の自由の範囲内で考えているのではなく、社会にあるいは当人の脳内に構築された社会の幻像に考えさせられているのではないか。そのように相対化して、あらためて個々の問題と向き合う、そのための良いツールです

 
 とか言いつつも相対化をせずに断言してしまえば、優生学なぞ「学」に値しない腐った根性の理論武装でしかありません。(きっぱり)

 あんなのナチです、と筆を滑らしたりしないサンデル教授に「あ、このひと大人(良い意味でも悪い意味でも)」と思いました。

 
 ……そんな普通の感想ですすいません。

 
 リベラルとかコミュニタリアニズムとかいう文脈からとらえたら、また違った読み方ができるのかもしれません。が、そういうのは私の手に負えませんので。

 
 でも10年前に読んだ『複製されるヒト』で描かれていた未来がこうやってあっさり実現していると思うと、すこし背筋に冷たいものが走りますよ……。

 
 

不細工!エクサエレトドン!

 ずっと電車オンリーだった息子のひとり遊びに、この夏以降、恐竜が加わりました。

 夏休みにDVDで『ジュラシックパーク』を観たせいなのですが、ガオーッと日がなティラノサウルス(ないしは他の獣脚類)の真似をして楽しそうなので、フレーベル館の図鑑を買い与えると、ますますハマってしまったような次第です。

 そんなわけで毎日ガオガオとうるさいため、本日、連れて行ってやりましたよ。

 大阪南港はATCで開催中の『地球最古の恐竜展』へ。

  
 で。

 なんと息子、予想に反してドン引きだったわけで……。

 会場が暗かったせいもあったのでしょうが、入るなり「こわい」「かえる」と泣き出す始末。

 「あしたきょうりゅうてんいくねん!」と騒いでた昨日のお前はなんだったんだ。

 もうすこし喜んでくれると思ってたんですがねえ。

 残念。

 
 折角なので、嫁と交代でじっくりと見て回り、三畳紀の恐竜化石を堪能して参りました。

 
その後

 適当にグッズを買って、会場を出、昼食を摂りました。

 そういえばATC近辺でやたらレイヤーさんたちとすれ違ったのですが、COSJOYなるイベントをされていたようですね。

 そちら方面には門外漢の私ですが、お見かけするたび、なんかドキドキしてしまいましたよ。


 で、いよいよ帰るという段になって、ATC受付カウンター横のトリケラトプス(動く!)にやたら絡む息子。

 テンションも上がりまくり。

恐竜展


 もう!


夕方になって

 八尾のパティクロにも行ってきました。

 すると、「折角ここまで来たんだから」となにかしら買ってしまうものです、

 確信犯すね。

 
勝利への道コンパクト

 
 「勝利への道コンパクト」。

 
 開けるのは今あるの色々遊んでからにしよう。

 
 にしてもパティクロ、サンファンがたくさん並んでました。
 
 こんどサンファン欲しくなったらまた行こうと思います。

まぶたの内側で

 ドラマの『モテキ』を最後まで観ました。

 
 コミックの方も最後まで読みました。

 
 とっても気持ちを入れて観てしまった&読んでしまったので、何かしら書かずにはおれんのですが、「なに書いたら……」みたいな状態に陥っております。

 
 感動した!とか?

 勇気もらった!とか?
 
 土井亜紀かわいい!とか?

 
 結局そんなところしかいまは出てこないので、この辺にしておきます。

 
 受け取ったので、「受け取ったよ!」とただ言いたかったのです。

 世界に。

ATG 1st issue

 『アメージングテーブルゲーム』<という雑誌(ムック)が出たのでした。

 それでまあ、勤務先で取り置いてもらって、買ってきたわけで……。

atg1

 ファーストイシュー。

 セカンドはあるのか。

 そもそもこの雑誌でボードゲーム・カードゲームの認知度は上がるのか。

 え?カルカソンヌ、うちにもありますけど?

 そんな会話を職場の人間とできる日は来るのか。

 
 
 みたいな考えあれこれよぎりますが、まあその一助になるんだかならないんだかのレビューとして。

 えー。当ブログとしてはここに焦点を当てますよ。

 
atgふろく

 ふろく。

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Mr.ジャック ポケット:箱を開けよう!

 2人用にしては大きすぎる「Mr.ジャック」が超小型化しました。

 嫁はミステリ小説がそこそこ好きなので、そっち系ならば楽しんでくれるかもね、と企み買ってきましたよ。

 
ジャック開け1

 おすすめのミステリと並べてみました。

 小さい。

 やりゃできんじゃん。 

 
 本の方は、グラディス・ミッチェル『月が昇るとき』です。

 晶文社。四六版上製。

 紹介は記事の最後にまわします。

 

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ドラゴンの心臓:プレイレポート

 お試しプレイで嫁にもなかなかの好印象を与えた様子だった当ゲーム。

 そこから少し時間が経ってしまい、一からルール説明などしなければならなかったのですが、すぐ思い出してくれたようです。

 
ドラゴンの心臓1

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取り急ぎ、報告まで

 買ってきちゃいました。しょうこりもなく。

ミスタージャック箱
 
 「Mr.ジャックポケット」です。

 やはりイエサブに寄るものではない。

 
  —・—

 そうそう、なんばのイエサブには「レースフォーザギャラクシー日本語版」と、Z-MANのいろいろあたらしいのが入ってました。独ソ戦車戦のやつとか。

 「オニリム」は無かったなあ。

 それから萌え絵のカードゲームが充実しはじめてきてます。

 なんなんでしょうか。

 ドミニオン→たんとくおーれの流れから、その次の需要がもしあるとして、まあ実際あるんでしょうけど土地柄的に、そういうお客さんのニーズをねらって掬い取ろうとしている、と見てよいのでしょうかこれは。


 とか思ったりしました。


 でゲームしてる余裕はないので、当分お預け、なジャック氏。またもや。

ドラゴンの心臓体験版

 一週間まるまる空いてしまったので、近況です。

 試験勉強追い込み中。
 ゾッとするくらい時間のない毎日を送っております。

 本も読めてないし、書きかけのひらがなインストはピタと止まってます。

 そんななか何とか合間を縫って、昨日『ドラゴンの心臓』を嫁とお試しプレイ。

ドラゴンハーツ1

 どうにかルールは把握してくれたようです。

 まあ簡単なほうなんで。

 
「次の手番で取ろうと思って出したカードが何回も取られたー」
 とか

「女の人(プリンセス)なかなか出てけえへんかったー」
 とか仰っておられましたよ。

 あとは、駆け引きとジレンマのところで面白さを感じてもらえるように、こちら側がいかに上手くしむけられるか、ですね。

 今後の課題ということで。


 それから、終了後、得点計算がだいぶめんどくさいことが発覚。
 
ドラゴンハーツ2


 取得したカードの点数ごとに分けて、枚数を数えて、かけ算して、足す。


 ちょっと煩雑。

 カルカソンヌから得点ボードに出張お願いすべきかしら。


 で、結果は65対64。

 一点差勝利でした。


 これでも、ハンデのつもりで結構カード取らせてたんです。むむ。

 今回は写真もあまり撮れなかったし、近いうちにガチで最戦といきたいところなんですが、はたしていつになるやら……。

 
  —・—

 (追記)

 後日遊んでみました。→こちら
告知!
次のほっとゲーム会は……

未定!




ほっとゲーム会
プロフィール

ダルニ

Author:ダルニ
東大阪→高松市在住。書店員
年上の嫁と小六の息子との3人暮らし。

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