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帯のくだらない惹句には惑わされないように

 嫁が毎晩村上春樹の『1Q84』を読んでいて、基本的に読書を邪魔されるのが大嫌いな私はそんな嫁をボードゲームに誘うことなどできるわけもなく、連日連夜の『オバケだぞ〜』でなんとか我慢はしているわけなのですが、やっぱり色々遊びたいなあなどなど思ったりもしていて、特に『スコットランドヤード』を「ミスターX=嫁」「ジャップ警部と仲間達=私」というシチュエーションで遊びたくてたまらず、その際私の駒は3つで嫁のブラックチケットは5枚で良かろうハンデハンデとかいう予定まで立てているのですよといった今日この頃、実はここまでだらだら句点も打たずに冒頭の一文を引っ張ってきているのにはわけがあり、というのも読んだ小説について感想文なり何なり書かなくちゃなとは思いつつもこの気持ちをどのように綴ればよいのか方向性なり程度なりが見えないまま途方に暮れていて、こうやって適当に文字打ち込んでいるうちに何とかなるかなとか目論んだのですが目論み違いでした、という話。

 
本題

 佐藤亜紀『醜聞の作法』

 
 私の手には負えません。

 誰かシッカリしたひと、シッカリしたレビュー書いてください。

 
 ただひとつ言えるのは、「相変わらずこの人の書くものは本物だ」ということ。

 
 そう。本物なのです。

 ラクロの『危険な関係』と、ディドロの『ラモーの甥』と、ロバート・ダーントンの『猫の大虐殺』を足して3で割って(いやもっと色々あるはず)、めちゃくちゃ面白い上に私如きでは手に負えない「何か」を仰ぎ見させてくれる小説。本物、でなければそんなもの実現されようがありません。

  
 で、この括弧付きの何かとは、たぶん「美」とか「文学」とか呼べるものなのですが、ただし一般社会に通用する薄っぺらいイメージとしてのそれらではなく、しかるべき論理構造と歴史大系に裏打ちされた美であり文学であって、そういうものを読みこなせるシッカリした人の脳内ではきっと正しく起動する装置なのです。

 私のような中途半端な本好き程度では、「目で追うのもやっと」で、追っているつもりが残像に過ぎなかったという可能性もあるという、まさに「手に負えない」代物です。

 
 何だかわからん、ちゃんと書け、というお叱りも受けるかもしれません。

 逃げおって腰抜けめ、と呆れられるかもしれません。

 でも構いません。よくわからないものには口をつぐみます。

 それがこの作品、あるいは佐藤亜紀という稀代の怪物が仕掛ける「美」への、私が取りうる中での最適な態度だと思うのです。

 
 要するに、いいから読んでみて、ということ。

 
 果たして読んでみても面白くも何ともないかもしれません。

 私は面白かったし大好きです、とただ言いたいだけの、今回の記事でした。
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Author:ダルニ
東大阪→高松市在住。書店員
年上の嫁と小六の息子との3人暮らし。

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