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マカオ:プレイレポート

 いつもお邪魔しているワッツさんのお宅で局地的に流行しているゲーム、「マカオ」。

 私の愛する「ノートルダム」も作ったデザイナー、シュテファン・フェルトの作品です。

 箱には「90min」と書かれていますが、二人で遊ぶなら1時間強で終わります。一人30分といったところですかね。

 
 職場ボドゲ部で鏑木くんと遊んだので、プレイレポートです。

 
マカオ箱

 
得点方法

 この「マカオ」は俗にファミリーストラテジーというドイツゲームの本流に乗っかったゲームです。

 戦術と運によって得点し、あるいは減点を回避して、勝利を目指します。

 プレイヤーは街の有力者となって云々、といういつものあれです。

 
 得点の方法はいくつかあるのですが、メインは以下の二つ。

 
 船のコマを進ませて、商品タイルを交易地に届けることによって得点する。

 金貨を支払って貢ぎ物をする。

 
 その他全ラウンド終了後に、マカオの街の区画の大きさや、ボーナスカードを活性化させることなどによっても得点出来るのですが、基本的にゲーム中はこの二点。

 私「わかりましたか」
 鏑木「大丈夫です」

 
減点要因

 私「ところがこのゲーム、基本的には減点をいかに回避するかということに追われ続けます」
 鏑木「はあ」

 
 プレイヤーたちは毎ラウンドのはじめに、カードを1枚引き受けなければなりません。

 カードには様々な効果があり、うまく使用出来ればゲームには大変有利なのですが、そのためには引き受けたカードを使用出来る状態にしないといけません。

 この「使用出来る状態にする」というのを「活性化する」と言い、活性化するためにはコストとして資源が必要になってくるのです。

 資源を払えないとカードは活性化出来ず、手元に活性化出来ていないカードが6枚以上たまると3点減点なのです。


マカオ活性化前

 さらに全ラウンド終了後も活性化出来ていないカード1枚につき3点減点

 鏑木「大変ですね」
 私「大変。この活性化がとにかく大変で、強いカードになればなるほど活性化の難易度が上がっていくようになっているのだ」

 
資源獲得

 では活性化に使用するという資源はどうやって獲得するかというと、6つのサイコロの目によって決まります。

 各プレイヤーが引き受けるカードを決定した後、ダイスを振るのです。

 
マカオダイス

 私「例えばこんな風な目が出たとしますね」
 鏑木「5ばっかりですね」
 私「偏ったね。とにかく、この目を見て、受け取るリソースを2種類選ぶのです。この時、緑はキューブ1個、青はキューブ6個もらえます」
 鏑木「はい」
 私「でもただ数の大きい色のキューブを取ればいいという訳ではありません」

 
マカオ羅針盤

 私「1の目を選んだらこの羅針盤の1の目のところに、6の目を選んだらこの羅針盤の6の目のところに置くことになります」
 鏑木「なるほど」
 私「で、全員がキューブを選んで獲得したらこの羅針盤をずずずと回して」
 鏑木「おお」
 私「さっきまで1だったところに矢印マークが来ますね。これが!このラウンドに使用出来るリソースということになります」

 
 つまり、資源を多く獲得するという選択をした場合、その資源を使えるのはだいぶ先のことになり、まずそこにジレンマが生まれます。

 さらにカードの活性化コストは複数の色のキューブを必要とすることが多く、資源はラウンドを持ち越して使用出来ないため、「あ、この白と赤の5は取っておかなあかんな」という局面が必ず訪れます。

 
 で、後半のラウンドは高い数字の目が強制的に1に変更されるようになっています。

 
マカオ終盤ラウンド

 最後の追い上げを考えるならば早めに先のラウンドの資源を確保しておかなければなりません。

 
 私「あ、ちなみに、羅針盤が回されて矢印のところにキューブが一個もない時、やはり3点減点です」
 鏑木「それもですか!」

 
資源変換

 私「資源で出来ることはカードの活性化の他にもあって、まず資源で街から商品が取れます」

 
マカオ海岸線

 私「街の区画にランダムに置かれた商品タイルを、区画に指定されたキューブを支払うことによって獲得出来るんですね。でこの商品を船で運ぶと得点になります」

 
マカオ港

 私「こっちが届ける先ですね。各都市に届ける商品が決まっています。ロンドンにはお茶」
 鏑木「はい」
 私「船を1マス進めるのにもキューブが一個必要です。これは色の種類を問いません」
 鏑木「ところでお金はどうするんですか」
 私「いい質問です。お金はですね、ずばり勝利点を買うのに使えます。これを貢ぎ物と呼びます」
 鏑木「はあ」

 
マカオ貢ぎ物

 私「ここが貢ぎ物を示す箇所です。左が金額、右が点数。1ラウンドに1回だけこの金額を支払って勝利点を買えるのです」
 鏑木「あ、そういう意味なんですねこれ」
 私「で、ラウンドごとにこれが変動します」

 
マカオフェイズ1

 私「先ほど、ラウンドの最初にカードを引き取らねばならない、と言いましたね。こういう風にまず6枚提示されます」
 鏑木「はい」
 私「カードの左下にお金のマークと数字、右下にも貢ぎ物のマークと数字がありますね。この6枚でそれぞれ合計してこの場合だと5金払って6点入るという風にそのラウンドの貢ぎ物の価格が決まります」
 鏑木「なるほど」
 私「つうか高いな。2金で6点とかそういう時もあったりするので、そこで乗り遅れると結構響きます」

 
マカオ役職カード

 鏑木「この周りのカードは」
 私「これは役職カードと言って、このラウンドになると必ず出てくる2枚です。お金はこのカードを使って稼ぐことが多いです。というのも放っておいたらお金は入ってきません
 鏑木「そうなんですか?」
 私「はい、収入ゼロです。この役職カードを活性化させて、さらにキューブを役職カードの効果で支払って、はじめて1金。あ、他にも銀行や金貸しといった、活性化させたら無条件にお金が入ってくるカードとか、何かのアクションを起こすとお金が入ってくるカードとかもありますが、その辺はランダムに出てくるので」
 鏑木「カード結構枚数ありますもんね」
 私「実際にゲーム中出てくるのはこの山札の半分ですね。2人だと最初にめくられた6枚のうち2枚は捨て札になります」

 
終了後の得点

 私「あとはゲーム中は役に立たないけど、全12ラウンド終了後の得点計算でボーナスになるカードが結構あります。役職カードの数が点になるやつとか単に7点入るやつとか、あとは3点減点をそもそも計算しない、とかいうのも」
 鏑木「うわ、面白い」
 私「あとはその都度言いますね。いっぱいあるんで」
 鏑木「はい。お願いします」
 私「あ、忘れてた。商品タイルを取ったあと、街の区画には自分のマーカーを置いていくんですが、この区画も連続していると得点になります。まあ微々たるものなので、これにとらわれるよりはその時に取れるとか欲しいとかいうことで商品選んだ方がいいと思います」
 鏑木「はい」

 
実戦スタート

 以上、こんな形でざっと説明し、その日は2戦とも私の勝利でした(こちら)。

 以下のレポートは3戦目。

 毎回取るカードが変わると展開も変わるのですが、とりあえず写真をいっぱい撮れていたのでレポートとしてあげてみます。

 
 担当色は私が白、鏑木くんがオレンジ。

 最初に提示されたカードから私が選んだのは「親方」のカード、そして1ラウンド目に引き取ったのは「大工」のカードです。

 
マカオ1

 4種類の色の組み合わせが活性化コストになっているカードは非常に強力。

 早めに活性化出来れば有利です。

 大工のように金貨を得られるカードも強いです。

 基本的に何もしないと収入はないので、カードの効果で得ていくしかないのです。

 
マカオ2

 そして早速、第2ラウンドで緑と紫の資源確保。

 これによって「緑1紫2」のコストである大工カードが活性化確定です。なかなかのダイス運。

 恵まれないときは本当に恵まれないのです。

 
マカオ3

 さらに「大工」の効果で得た金貨で貢ぎ物。鏑木くんを引き離します。

 鏑木「ええー!」
 私「容赦はせん」

 
中盤

 一枚だけでも活性化させていると気分は楽。

 余力があれば街の商品タイルを取るし、取れば金貨も入る美味しい生活。

 もちろん海岸線の自分のマーカーを進ませることも忘れません。

 
マカオ4

 海岸線でマーカーを進ませるのにも資源が必要なのですが、前の方(写真では上の方)に進めば進むほど手番順が早くなります。

 手番順が遅いと、いらないカードを引き取るはめになったり、先に商品タイルを取られたり届けられたりして全くいいことがありません。

 余らせるくらいなら進ませるのが常道ですね。

 
 そして中盤、強力なカードを活性化させるのに成功しました。

 
マカオ5

 人物のカードをコスト1安く活性化させることの出来る「医師」。

 これで「親方」も早めに活性化出来そう。

 
 で、この時使用したのがジョーカータイルです。

 これは商品タイルと同じく街の区画の一つとして獲得することが出来、持っていればいつでも金貨3枚分または好きな色のキューブ1個と交換することが出来ます。

 黒1、白1に加えジョーカータイルを赤1と見立てて支払いました。

 鏑木「そんな手が」
 私「これはでかい」
 鏑木「いいなあ」

 一方の鏑木くんは役職カードを収集。

 使えそうなものを先に根こそぎ私が取っていくのもありますが、減点と金貨の枯渇が怖いようです。

 
終盤

 そして遂にこのカードを活性化。

マカオ6

 親方。

 もらえるキューブの位置を一つずらせるというのは本当に脅威です。でも残り3ラウンドしかありません。

 私「今更なあ」
 鏑木「早めに出来てればすごかったですよね」
 私「やっぱり難しいわ」

 さて終盤に入るといよいよ獲得した商品を届けに、船コマが一気に走り出します。

 
マカオ7

 そして、このゲームの不思議なところ。

 例えば船のコマが「紙」の商品タイルの届け先、アムステルダムに停まっていたとします。

 その直後に街の区画から紙タイルを獲得すると、商品は瞬間移動しアムステルダムへ。

 私「俺5点ね」
 鏑木「超常現象!」

 ちょっとテーマ性との齟齬を感じますが、そういうシステムだと思えばこれもありです。

 この上で作戦を立てるのが楽しい。

 
マカオ8

 最終ラウンドでの手番前、カード置き場はこうなってました。

 役職カードを赤1で活性化させれば減点はなく、これはだいぶ楽な状況です。

 後は商品を運びきるだけ。

 
マカオ9

 相対する鏑木くんのカード。

 彼も緑2の役職カードを1枚残すのみ。

 とは言え役職カードが多く、苦しんでいたなという印象です。

 終了後ボーナスの「男爵夫人」を2枚持っていますね。これでプラス8点。

 引き離さなければ。

 
 私「じゃあ、まず飲食店主人と学校で金貨2枚もらって、これだけ払って貢ぎ物。最後の役職カードは活性化させておいて、ここの区画を取って、あとは船で」
 鏑木「おお」

 こんな風に最後のラウンドともなれば手番中に出来ることは沢山でてきます。

 カードの組み合わせによってはコンボも生まれ、相当な快感です。

 
マカオ10

 私「……で、キューブ一個足りないところをジョーカータイル!バルセロナに香辛料届きました。ミッションコンプリート、5点」
 鏑木「すげえ」

 
 私72点、鏑木くん57点で勝利。

 準備も入れて約90分でした。

 
接戦ダイジェスト

マカオ11

 ちなみにこの日の2戦目は、3点差で何とか勝ちました。

 街から商品タイルを取りまくった鏑木くんが、商品を届けると2倍の点数という「倉庫」のカードで一気に得点。

 商品をいくつか届けられずに終わっていたので、バランスを考えて船を走らせていれば私の完敗だったでしょう。

 やりたいことを全部やって負けるときは大抵他の人が倉庫カードで爆発した時なのです。今後気をつけよう。

 
 
マカオ12

 
  —・—
 
『マカオ(MACAO)』:2009:シュテファン・フェルト:アレア:2〜4人:12歳以上

このゲームの評価
    …AAA
(1時間を越えるようなゲームはちょっと、という方には不向きかも知れませんが、意外と軽いゲームです。
 うまくいくかいかないかはとにかくダイス目次第。でも運ゲーかと言われると全然違います。
 他のプレイヤーが何をしたいのか、何をされたら嫌がるのか、情報はすべて公開されていますし、その辺の相互干渉性は強いです。
 それを踏まえつつ、なんとか減点を避けながら、カードコンボを達成した瞬間はたまりません。
 我慢に我慢を重ねて資源を確保しておいたラウンドに回ってくると、とにかく興奮します。
 まさにアメとムチ。すこし海外のボードゲームに慣れてきたという方に是非おすすめしたい逸品。
 同じデザイナーの「ブルゴーニュ」とかが好きならこのゲームにもハマると思います。
 また、1ゲームで登場するカードは山札の半分なので、ゲーム後のリプレイ欲求が半端ない……。
 プレイを重ねるほど味が出る、スルメ的名作です。)


オマケ

マカオおまけ

 私「例えばさ、さっき赤が5の目で、それもらって羅針盤回すから、次4の目のところに赤のキューブが5個あったりする時にな」
 鏑木「はい」
 私「それで次赤が他のところに置けたら確率上がってカード活性化出来るわと思ってると、赤の4が出たりするやん」
 鏑木「ああ!それありますね。同じ色で固まってしまう」
 私「あれなんなんやろうね」
 鏑木「そう、そうなんですよ。同じ目連続で出てくれたらまたバラけるのに。なんでしょうねあれ」

 みたいな会話をしながら帰りました。マカオあるある。
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Author:ダルニ
東大阪→高松市在住。書店員
年上の嫁と小六の息子との3人暮らし。

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